皮膚の深いダメージには美容鍼
また、シワといっても様々なタイプ・原因があります。
肌の仕組みを知ろう
皮膚は表面から順に表皮・真皮・皮下組織の三層に分けられます。
表皮はとても薄いですが、外力からの保護をしています。
その中でも空気や紫外線など外界に接しているのが角質層です。
そのためダメージを受けやすく、角質層の最前列の細胞は数日で剥がれ落ち、すぐ下にひかえていた細胞があとを引き受けます。
さらにその下の細胞がひきつぎ、これを順に繰り返し行うことで肌はいつも新陳代謝を繰り返しています。
この皮膚の新陳代謝は一般的にターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)と呼ばれています。
タイプ別にみたシワ
小ジワ
表面の乾燥・摩擦・紫外線など外的要因で生じることが多く、目元や口元など表皮の薄い場所に多く生じます。
大ジワ
真皮層まで達する深いシワで、長年の負荷により生じることが多いです。
小ジワと違って皮膚を引っ張っても消えず、筋拘縮・短縮など内的要因で生じるケースが多いです。
表情ジワ
目・鼻・口・耳などの開口部の開閉のため発達し、会話をする時などの表情のクセにより生じます。
例として眉間のシワなんかも日頃の悪いクセにより定着してしまいます。
改善方法
表皮層の下にある真皮層がシワの改善に重要となります。
ハリや弾力などは、真皮にある線維芽細胞がコラーゲン・エラスチンを作ることで生みだされます。
シワなどのトラブルはこの真皮層へのダメージが強いとされています。
そこで有効なのが美容鍼です。
なぜなら美容鍼はこの真皮層に刺激を与えることができるからです。
鍼で線維芽細胞にわざと微細な傷をつけ、その傷の修復過程でコラーゲン・エラスチンが作り出されるのでシワがどんどん薄くなっていきます。
また、凝っている表情筋を鍼で緩めることにより、表情ジワも改善していけます。
直接シワの部分にアプローチできるので小ジワ・大ジワ・表情ジワすべて改善していけます。
顔は五臓の鏡。女性ホルモンを整え肝斑治療
東洋医学と聞いて皆様は何か思い浮かぶことはありますでしょうか?
例えば漢方、鍼、中国など様々だと思います。
私たち鍼灸師の基本は東洋医学に基づいての考え方となります。
東洋医学では「顔は五臓の鏡」と言われております。(五臓:肝・心・脾・肺・腎)
お顔は体の中に隠れている内臓と密接に関係し、内臓機能の状態をはっきりと映し出していると認識されています。
食べ過ぎた時など顎周りにニキビや肌荒れなど起こりませんか?
それは食べ過ぎたことによる消化不良からお肌にニキビなどの肌トラブルをもたらしています。
西洋医学とは異なり、身体の各器官や各内臓は相互に密接に関係しているという考え方が東洋医学なのです。
肝斑とは
肝斑とはいわゆるシミのことですが、頬骨に沿って左右対称にほぼ同じ大きさ・形で現れることが特徴です。
30~40代に多いとされており、妊娠や経口避妊薬の服用がきっかけとなることから、女性ホルモンの乱れが原因とも言われています。
肝斑治療
東洋医学では、陰陽気血のバランスが健康状態につながるとされています。
生理期間に吹き出物や肌荒れが起こりやすいなど、肌のコンディションがホルモンバランスと深く関わっていることは皆様もご存じだと思います。
中医学では女性ホルモンの乱れを「瘀血(おけつ)」と考えるケースが多いです。
簡単に言えば血行不良のことで、血液が何らかの原因で滞ってしまっている状態です。
また、臓器で考えると「肝」「腎」と関わりが深いとされています。
鍼灸ではこのように考えられる病証・経絡・経穴(ツボ)を中医学の理論に基づき施術をしていきます。
実際に美容鍼ではホルモンバランスを整えるだけでなく、直接肝斑付近に鍼で刺激を与えターンオーバーを早めることにより肝斑の改善をしていきます。
この記事を書いた人
家田 丈|ソアン上前津治療院 総院長
ソアン上前津治療院は、美容鍼だけでなく身体全身の健康と美容に特化した次世代型の治療院です。
ぜひお気軽にご来院ください。
◆東洋鍼灸専門学校(鍼灸科)、トライデントスポーツ専門学校(柔道整復学科)卒業
◆はり師、きゅう師、柔道整復師 国家資格保有