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2017年8月09日
意外と身近にある東洋医学と西洋医学について
皆さん東洋医学という言葉聞いたことありませんか?
東洋医学とは7世紀ごろに中国から日本に来たといわれていて、長い歴史があります。もともとは中国式が主流でしたが、鎖国がはじまって日本独自の医学へ発展しました。日本人の体質にあった内容に変わっていったんです。
第二次世界大戦後は、西洋医学が発展したから、東洋医学はそのサポート役になりました。でも現在でも病院で漢方薬が処方されたり、ドラッグストアなどで漢方薬を気軽に買えます。生活に根付いている医療で、迷信ではありません。
東洋医学では身体の不調を気や水、血の流れの滞りから起きていると考えます。
これら3つの流れを改善させることで、身体本来の機能を高め健康を維持します。
西洋医学のように直接病気の原因を排除するのではなく、人が本来もっている自然治癒力を賦活して状態を改善していき、普段から自然治癒力を高めることで「未病」を治して健康を維持増進する予防医学でもあります。
症状が出る前の「少し調子が悪いな」という段階で治せるので、生活に上手に東洋医学を取り入れられれば病気や風邪を防げます。また原因不明の体調不良などは西洋医学では治せませんが、東洋医学では治せます。
本人の体質を知り、どんな症状があるのかということから合っている薬を割り出すからです。
西洋医学では脳は脳、腸は腸と別で考え、それぞれに薬を処方します。しかし東洋医学では第二の脳である腸と、頭部の脳は繋がっているので両方に作用する薬を出します。症状を全身で考えるから、西洋医学では治らない病気も治りやすいです。
東洋医学は漢方と鍼灸が有名ですね。WHOでも体中の361か所にツボがあることが証明されていて、鍼灸での効果が認められています。
ぜひ鍼治療で身体の内部環境を整え、自然治癒力を高めていきましょう!
東洋医学👳②
みなさん最近体調を崩したりしてないですか?
お客様との会話でも、職場などで風邪が流行ってきているという声をよく耳にします。
そこで今日は東洋医学的で考えるお身体のバランスについてお話ししていきます。
東洋医学における理想のバランスは「気」「血」「水」の3つの要素が互いに助け合い、スムーズに循環している状態のことです。
まず簡単に3つの要素について説明していきます。
「気」:生命活動の根本
生命活動の根本なので気の絶対量が不足すると気虚になり、全身の倦怠感、易疲労感、気力の低下、食欲不振などの症状が出てしまいます。
気は頭から手足へ流れので、上から下、中心から末端へと流れていくのが通常です。これが逆流してしまうと気逆になります。冷えのぼせ、発作性の頭痛、動機発作などになります。
このように気は常に流れているものですが、気分が停滞している状態を気鬱といいます。抑うつ気分や喉がつかえるなどの症状が出ます。
「血」:全身に栄養分と酸素を運ぶ
全身の血液が足りなくなった状態が血虚です。栄養分と酸素を運べなくなるので、めまい、立ち眩み、ドライアイ、白髪、爪が割れるなどの症状が出ます。
血の巡りが悪くなっている状態を唹血といいます。冷えのぼせ、頭痛、肩こりなどになります。頭に血が上った状態でいると痛みが出ることがあるのもそのためです。
「水」:体内を満たしている水分
水分が足りない状態を陰虚といい、水分が停滞している状態を水滞といいます。体の中の水分が流れていないと体の中に古い水分が溜まってしまい、細胞の生まれ変わりなどに悪影響が出ます。
東洋医学は血液以外の全ての水分を水と定義します。
体内の働きが弱り、「気」「血」「水」のうち1つの要素でも異常が発生すると、他の要素全体に悪影響を及ぼし身体全体のバランスがくずれます。
どれかひとつだけに異常が出ることは少なく、気血や血水など複数の異常が同時に出ることが多いです。
気候の変化・精神状態・日常生活の不摂生などの病気の原因はまず「気」の働きを弱まらせ、その活動を停滞させます。
よって「気」の流れをコントロールし整えることができれば身体の不調を回復することができます。
こういった考え方が東洋医学なのです。
もちろん3つの要素1つでもかけるとお身体のバランスはアンバランスになってしまいますが、まずは「元気・活気・眠気、、、、、」などなどの身近に「気」のつく言葉に気をつけ過ごしていくことが重要です。
体調を崩さないよう、ぜひみなさんも「気」の流れを整えてみましょう🌟
ソアン上前津治療院 伊藤 楓菜